非正規雇用の社会保険適用拡大も「加入にこだわりなし」が意外と最多

最近はパート、アルバイト、契約社員など非正規雇用の社会保険適用拡大の動きが。実際のところ非正規雇用を希望する人は社会保険についてどの程度意識しているのでしょうか。

調査結果では、「社会保険に加入できる仕事につきたい」と回答した人が37.0%。去年に比べて4.3%増ですが、2021年以降の4年間では増減を繰り返しており、推移としては横ばいといったところ。対して「社会保険加入有無はこだわっていない」と回答した人は40.4%と「社会保険に加入できる仕事につきたい」と回答した人より多く存在する結果となりました。こちらも2021年以降の4年間ではあまり水準は変わっていません。ただし「社会保険が適用にならない職場、範囲で働きたい」と回答した人が11.8%で、こちらは2021年以降、毎年減少しており、変化の兆しはあるようです。

年代別では、「社会保険に加入できる仕事につきたい」と回答した人が最も多いのは「50代」で53.1%。他の年代で特徴的なところを挙げると、「30代」では「わからない」と回答した人が56.8%と全年代で最多。制度自体の理解・関心が低い可能性も。「40代」では「社会保険が適用にならない職場、範囲で働きたい」と回答した人が24.1%と全年代で最多。子育てなどで勤務時間を調整したいニーズのほうが高いのかもしれません。「60代」では「社会保険加入有無はこだわっていない」と回答した人が51.8%と全年代で最多。年金受給が間近に迫っていることもあってか、加入へのこだわりが低い可能性もあります。

男女別では、「社会保険に加入できる仕事につきたい」と回答した人は、「男性」が41.4%、「女性」が32.0%と10%弱の差がつく結果に。逆に「女性」では「社会保険が適用にならない職場、範囲で働きたい」と回答した人が19.6%と、4.7%だった男性の4倍強に達しました。

出所:株式会社アイデム 「仕事探しに関するアンケート調査」

調査概要 調査名:仕事探しに関するアンケート調査 調査対象:総合求人サイト「イーアイデム」の会員で、2024年8月1日~2024年8月31日の期間に「イーアイデム」から求人に応募した407人 調査主体:株式会社アイデム 調査期間:2024年8月1日~2024年9月5日