一人娘に負担をかけたくない…、老後は大丈夫?

メーカーに勤務する会社員の溝渕さん(仮名)は60歳。今年30歳になる一人娘がいるものの、独立して他県で生活しているといいます。ご自身は1年前に夫と死別、現在は1人暮らし。溝渕さんいわく、「娘はいますが、いつかは嫁いでいくと思います。そんなとき、自分のことが負担となって娘の結婚の選択肢を狭めたくはありません。経済的に自立しているとは思っているのですが、現状の蓄えや年金だけで今後生活できるのか心配です」とのこと。

溝渕さんは、大学を卒業して新卒で働き始めた会社に勤め続けており、産休等も最低限の日数で働いてきたとのこと。「22歳から38年間、国民年金と厚生年金に加入しています。途中から、会社で始まった企業型確定拠出年金(企業型DC)と、そのほかに自分でiDeCoにも加入しています」と溝渕さん。住まいのマンションのローンは夫が亡くなった際に死亡保険金等で完済し、現在の預貯金額は2000万円。年収は450万円とのことです。

今の溝渕さんの悩みは、現状の年金のみでセカンドライフを送るのに問題はないか、どのように受け取ればよさそうかということ。具体的に受け取ることができる金額はいくらになりそうかを踏まえながら、セカンドライフの生活費についても考えてみましょう。