会社の制度には恵まれているものの…
建設会社に勤務する会社員の森田さん(仮名)は60歳。10年前、50歳のときに長年連れ添った妻と離婚し、現在はご自身の父親(86歳)と母親(85歳)とともに3人で暮らしています。
森田さん曰く「子どもが2人おりますがすでに成人しており、今後は養育費の支払いや援助する予定などはありません。私の現在の年収は約500万円ですが、今後の年金が気がかりです」とのこと。ご自身の年金はどのくらいか、またどのように受け取るべきかということが今の最大の悩みのようです。
「大学を卒業してから60歳まで今の会社で勤務しています。年金は国民年金と厚生年金、それに会社の方で確定給付企業年金(DB)と企業型確定拠出年金(企業型DC)があります。ほかに退職一時金の制度もあるのでかなり充実しているとは思うのですが、元来の心配性ゆえ、一人きりとなってしまうだろう老後が不安で、さらにiDeCoにも加入しました」
そのほかにも、今は元気に暮らしている両親の介護のことも心配のご様子。自宅はお父様所有のため将来的には相続することになっているそうですが、自身の現在の預貯金は約300万円とのこと。万一、ご両親のどちらかが要介護状態になってしまったら自宅のリフォームが必要になるかもしれない、もしくは施設に入所しなければならなくなったら…?などと不安は尽きないそうです。