本格的な回復は円安が落ち着いてから?

訪日外国人客は増えていますが、日本人の旅行需要はどうでしょうか。調査では、観光庁の「主要旅行業者の旅行取扱状況」を基に旅行総取扱額の内訳を分析。

結果、2023年の国内旅行の総取扱額は2兆3559億円と2019年の2兆5661億円に迫る水準。それに対し2023年の海外旅行は1兆699億円と2019年の1兆8262億円の6割弱にとどまりました。円安による旅費の高騰がマイナスに影響している可能性もあります。

2024年も4~6月は国内・海外合わせて旅行総取扱額が速報値ベースで8596億円。2023年4~6月の8024億円に比べて7.1%増にとどまり、このペースだと2019年の水準を回復するのは厳しい状況。円安が落ち着いてからが本格的な回復になるのかもしれません。

出所:帝国データバンク 「観光産業の最新景況レポート(2024年8月)」

調査概要 調査名:観光産業の最新景況レポート(2024年8月) 調査主体:株式会社帝国データバンク 調査対象:全国2万7000社以上