訪日外国人客はコロナ禍前を上回るペースで増加
前問でインバウンドに期待する声もありましたが、実際に訪日外国人客はどのくらい増えているのでしょうか。
日本政府観光局が公表した資料によると、2019年に3188万人だった訪日外国人客数は新型コロナウイルス感染拡大防止のため移動制限が始まった2020年に412万人と前年の7分の1弱に減少。2021年にはなんと25万人まで激減しました。
しかし移動制限がなくなった2023年は2507万人と大幅に回復。2024年はさらに歴史的な円安も追い風に1~7月までで推定2107万人と、2023年1~7月の1303万人を60%強上回るペース。このまま行けば2019年の水準も超えると予想されます。
しかし最近は円高基調のため、今までのような追い風がなくなる可能性も。また観光業界の人手不足や訪日外国人客の急増に伴うオーバーツーリズムも顕在化していることから、持続的な成長には、こうした課題を解消しつつ、新たな魅力を掘り起こす必要がありそうです。