40代は、人生100年時代の折り返し地点です。自分の人生の後半をしっかりデザインして、目標に向かって準備することが必要です。

40代は人生の折り返し地点

40歳の平均余命(40歳の人があと何年生きるかの平均年数)は、男性42年、女性47年です(厚生労働省「令和5年簡易生命表」)。また、統計上の死亡者の最頻値は男性88歳、女性は92歳なので40代はまさに人生の折り返し地点になります。このような機会には、今までの人生を振り返りつつ、今後の人生をじっくり考えることが重要です。

資料:厚生労働省「令和5年簡易生命表」をもとにアセットマネジメントOneが作成

マネー、キャリア&生きがい、ヘルスの3つのライフデザイン

具体的には、マネーデザイン、キャリア&生きがいデザイン、ヘルスデザインの3つの観点から人生をデザインする必要があります。

まずマネーデザインでは、人生の後半を充実して過ごすための経済的な基盤が確立されていることが重要です。40代では残りの人生の約半分~2/3を現役で働き、残りは公的年金を含めて現役時代の蓄えで生活することになります。将来の収支を予測して、適切な資産形成を行うことが必要です。

次にキャリア&生きがいデザインでは、会社での仕事やキャリア形成、将来のキャリアの見通しを考える時期です。また、退職後の生きがいを見つける準備も必要です。仮に65歳で定年退職してもそれから20~30年の人生がありますので、心豊かで充実した時間を自分なりに演出することが大切です。

最後にヘルスデザインでは、加齢の進行を遅らせ、生活習慣病を予防し、身体機能や認知機能を保つなど、生活の基盤になる健康づくりを意識的に行うことが重要です。2019年の健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されない期間のこと)は、男性73歳、女性75歳です。生活習慣の見直しなどで健康寿命を伸ばして平均寿命に近づけることが重要なテーマで、40代から取り組む必要があります。