医療の充実&将来の年金が増えるメリット
社会保険加入のメリットは医療と年金の主に2つです。
<社会保険加入で得られる医療メリット>
・疾病手当金…病気やけがで働けなくなった場合に会社を休んだ4日目から支給
・出産手当金…出産前後に休んだ一定の期間に支給(出産前42日、出産後56日)
疾病手当金も出産手当金も非課税で給与の約3分の2が支給されます。なお疾病手当金は最長1年6カ月まで受給でき、一定の条件を満たせば会社を退職した後も受給可能です。
<社会保険加入で得られる年金メリット>
・厚生年金…基礎年金に上乗せして支給
社会保険に加入していると、老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金の3つの基礎年金にそれぞれ厚生年金がプラスされます(老齢厚生年金、障害厚生年金、遺族厚生年金)。年金額は加入年数と年収に応じて変わります。社会保険への加入は、長い目で見たときの老後の保障だけでなく、病気やけがなどの突発的な出来事への備えが充実するというメリットがあります。
一方で、社会保険に加入すると今までと比べて手取りが減少してしまうことに躊躇(ちゅうちょ)する方も多いかもしれません。そのため、こうした「年収の壁」を意識した働き控えを避けるべく、すでに年収の壁・支援強化パッケージという助成金支給の仕組みが開始されています。新たに社会保険適用となった従業員の収入をアップする取り組みを行った事業主に各種助成金が支給されるなどの支援です。助成金は事業主への支給ですが、社会保険適用促進手当として従業員に手当等を支給すること、労働時間を延長することなどが想定されています。
10月からあらたに社会保険に加入する方の中で、iDeCoにも加入している方はiDeCoの種別変更を行い、掛金の引き落としに備えてください。また、国民年金にさらに上乗せしたいと考えている方でまだiDeCoに加入していない方は、iDeCoについてまずは知ることから始めてみませんか。