自動移換はもったいない上に手数料もかかる
自動移換とは、退職や離職時に6カ月以内に移換手続きをしなかった場合に発生します。この場合、積み立てた資産は現金化され、利息も付かず、国民年金基金連合会に預けられているだけの状態になります。
日本銀行が2024年3月19日にマイナス金利政策の解除を決定したことに伴い、各銀行で預金利息の引き上げが進んでいる中、せっかく積み上げてきた資産がそのまま放置され続けているのは非常にもったいないことです。
しかも自動移換されるときには手数料が掛かります。
また自動移換後に、いざ確定拠出年金(iDeCoやDC)で運用しなおそうとしても、そのときにも再度移換するための手数料が掛かってしまいます。
この自動移換者を少しでも減らそうと、国民年金基金連合会だけではなく、運営管理機関や企業の方も動いているようですが、なかなか減少に転じることはできていません。みなさんのお近くの方が退職や転職をする際には、ぜひ一声かけていただければと思います。