過去を振り返ってみると
2024年8月初旬の株式市場の急落をデータで振り返りましょう。
【日経平均株価】
8月2日(金)…7月11日の史上最高値4万2224円から2216円(5.2%)下落
8月5日(月)…前営業日の8月2日からさらに下落。下落率は前週末比10%超、終値は4451円28銭(12.4%)安の3万1458円42銭。下げ幅だけをみると、米国株が大暴落した「ブラックマンデー」の翌日(1987年10月20日)を上回る史上最大
【NYダウ30種平均】…2024年7月の史上最高値から8月5日までの下落率は-6.1%
【ナスダック総合指数】…同7月の史上最高値から8月5日までの下落率は-13.1%
【S&P500種指数】…同7月の史上最高値から8月5日までの下落率は-8.5%
日経平均株価の下げ幅は、「1987年のブラックマンデーを超えた」と言われていますが、「下落率」で見ると、ブラックマンデーの14.9%に対して12.4%でした。そして翌日の6日は、前日とは打って変わり、一時3400円以上という過去最大の上昇幅を記録しました。
暴落の要因は、米国の経済統計から景気減速懸念が高まりつつあること、日銀が想定以上に早く利上げの時期を発表したことなどによる円高や、外国人投資家の売りなどといわれています。ドル円市場は、8月5日には141円台を記録して3営業日で12円もの円高となりました。
後から振り返れば、市場の動きには理由がありますが、渦中では冷静に捉えることができません。また、ニュースや報道は、金融市場の状況を相対的に語ったものに過ぎません。
ご自身の運用結果を判断するためには、平均取得単価を認識しておきましょう。平均取得単価は金融機関のWEBサイトや運用報告書で確認できます。
平均取得単価が時価単価を上回っていれば、運用結果はプラスと判断できます。時価単価のデータも取得できるため、平均取得単価が何カ月前のものと同じなのか、といった比較も可能です。