復活は翌年以降、年間投資枠を超える投資は不可
NISAで復活する投資枠は、売却した年の翌年以降に反映されます。売却が年末でもない限り、売却代金をすぐにNISA枠で再投資することはできません。
例えば2024年にNISAの商品を売却した場合、投資枠が復活するのは2025年です。投資枠が復活するといっても、短期的な売買には向かない仕組みとなっています。
また、売却して投資枠が復活しても、年間投資枠(年間の投資額の上限)を超えて投資することはできません。新NISAの年間投資枠は成長投資枠が240万円、つみたて投資枠が120万円です。
例えば成長投資枠で取得額300万円の商品を売却すると、300万円分の投資枠が復活します。しかし成長投資枠で投資できるのは年間240万円までです。売却代金300万円をすべて成長投資枠で再投資できるのは、最短で売却の翌々年となります。
旧NISAの商品は売却しても投資枠は復活しない
投資枠の復活で注意したい主なポイントは、「①復活する投資枠は売却代金ではなく取得額」「②復活は売却年の翌年以降」「③年間投資枠を超える投資はできない」の3つです。NISAの資産を取り崩すときは、これらのルールに留意しておきましょう。
また、先述のとおり投資枠の復活は新NISAで新設された仕組みで、新NISAと旧NISAは異なる制度です。したがって、旧NISAで購入した商品を売却しても新NISAの投資枠は復活しません。旧NISAで購入した商品をまだ保有している人は注意しましょう。