【新NISAでレナバス】基本的に取引できない。他の投資信託を選ぶことになる
先に挙げたレバナスの投資信託は、旧制度の一般NISAで投資することはできましたが、新NISAでは成長投資枠・つみたて投資枠ともに対応していません。新NISAの目的は長期での資産形成であり、以下に当てはまる投資信託は対象外だからです。
・信託期間20年未満の投資信託等
・毎月分配型の投資信託
・デリバティブ取引を用いた一定の投資信託等
レバナスはデリバティブ取引を用いているため、新NISAで取引できないというわけです。どうしてもレバナスを購入したい場合は、課税口座を利用しましょう。
ただし、代わりに近い投資信託はあります。「ニッセイNASDAQ100インデックス」や「eMAXIS NASDAQ100インデックス」は、レバナスと同じ株価指数ナスダック100に連動する投資成果を目指す商品です。レバレッジ型ではありませんので新NISAに対応しており、レバナスよりも低コストで運用できることから長期の積立投資に活用することができます。
ナスダック100と同じく、米IT企業に投資したいなら、世界的なテクノロジー企業10社程度に投資する「iFree FANG+インデックス」、米国株式市場をけん引するマグニフィセントセブン(7つのテクノロジー企業)に投資する「米国大型テクノロジー株ファンド」も選択肢に挙がります。前者は成長投資枠・つみたて投資枠の両方、後者は成長投資枠で投資することができます。
ハイリターンを期待できるという点で、レバナスは魅力的な投資信託です。ただし、新NISAが掲げる方針と異なるのは確かなことで、こればかりは致し方ありません。類似の投資信託を選び、長期運用で堅実に利益を狙うというのが現状では一つの戦略となります。投資に対するリスクをどの程度受け入れられるかというご自身のリスク許容度を見極めて判断しましょう。