「オルカン」の手ごたえの確かさ
もっとも、この間、米国「S&P500」を選んでいれば年平均24%超、インドのインフラ株に投資するファンドを選べば年平均41%超のリターンが得られた。探せば、「オルカン」よりも良い成績を残したファンドはある。反対に、「日経平均株価」を選択していた場合は、年平均13%超の成績にとどまった。「新興国株式」だけを対象にした場合は年平均7%足らずの成績だった。ただ、次にどの国の株価が好調になるかは、誰にも予想はできない。
運用成績の評価は、その他のファンドとの比較に加え、この投資信託を選んだ理由も考慮する必要がある。前述した通り、「オルカン」には「新興国も含む世界の株式に分散投資する」という投資リスク分散の考えも織り込まれているのである。
3年前に100万円を「オルカン」に投資した場合、約71万円の利益が出た計算だ。また、毎月1万円の積立投資をしていた場合は、投資元本の36万円に対し、2024年6月末時点の評価額は52万5141円だった。元本に対する収益率は約46%だった。多くの投資家が「投資の手ごたえ」を感じたのではないだろうか? この「手ごたえの強さ」が「オルカン人気」を支え、多くの投資家を引き付けることになっている。
結果:3年前に100万円を「オルカン」に投資していたら、
約71万円の利益!
執筆/ライター・記者 徳永 浩