配当金生活で経済的自由を手に入れる!
株式投資には主に2つの収入があります。1つは株を購入後、株価が購入価格を上回ったら生じる値上がり益で、株を売却することで金額が確定します。もう1つは今回のテーマである配当金。企業が事業を営んで得た利益の一部を株主に分配することで生じる収入で、個人投資家を始めとする株主は株を保有しながら得られます。
配当金生活とは生活費の全てを配当金で賄うこと。毎年1~2回の定期的なペースでもらえることが多いので、値上がり益に比べると生活設計が容易です。働かなくても収入が得られれば、仕事を減らして趣味など好きなことに時間を使えますし、収入源が複数あることで生活基盤が安定すれば、けがや病気、老後など、将来のお金の不安を解消できそうです。
配当金生活を目指すには、後述する配当利回りが高い銘柄に絞った配当株投資が1つの方法。一方で注意点も。優良企業でも事業投資や研究開発で利益を内部留保するなど、意外と配当金が少ないことがあるからです。現在は配当金を多く出す企業でも、将来業績が悪化すれば配当金が減ったり、もらえなかったりすることもあるので、株を購入後も定期的に業績をチェックし、リスクを考慮した生活設計が必要です。
なんと配当収入が100万円以上という人も!
みなさん現在どれくらいの配当収入があるのでしょうか。調査はSMBC日興証券が「投資をしている」と回答した人のうち配当金の出る株に投資していると答えた299人に質問。結果は1万円以上5万円未満が27.1%と最多。1万円未満が21.7%と続き、5万円未満で半数近くになりました。
2024年の総務省の統計によれば、一人暮らしの1カ月の生活費は平均16万円程度。仮に配当収入が5万円としても、1~2週間しか生活できません。年間だと200万円程度の生活費がかかる計算なので、配当金生活のハードルはかなり高そうです。
一方で配当収入が100万円以上の人も4.3%と少数ながら存在。配当金生活を実現した人もいるかもしれず、うらやましい限りですね。
図表1 配当金をいくらもらっていますか