理想派 VS 現実派 理想の配当収入は意外と二極化

まだ投資を始めたばかりの人もいるでしょうし、現在の配当収入に決して満足していないという人もいるはず。理想の配当収入はどれくらいなのでしょうか。結果は前問とはうってかわり、100万円以上が24.1%と最多。現在の配当収入のピークが1万円以上5万円未満だったことを考えると、理想と現実のギャップは実に100万円近くに。

一方で5万円以上10万円未満、10万円以上50万円未満がそれぞれ19.4%と第二のピークを形成。理想一辺倒ではなく、現在の配当収入の少し上を目指す現実派も相当数存在するようで、二極化している可能性もあります。

図表2 配当金をいくらもらいたいですか

配当利回りは4%近くも、理想はさらに高い個人投資家

配当株投資を行う上で配当利回りはとても大事な指標。たとえば株の購入金額が100万円で、1年間にもらえる配当金が1万円ならば、配当利回りは1%。購入金額に対してもらえる配当金の割合を表し、4%が1つの目安ともいわれています。そこで今度は現在の配当利回りを見ていきましょう。

結果は3%が最多の62人。4%が40人、5%が39人と続き、平均は3.8%と目安に近い水準。参考までに安全な資産といわれる10年長期国債の利回りは1.092%(財務省発表、2024年7月8日)。もちろん株のリスクは考慮が必要ですが、単純に比較すると4倍近い水準です。

図表3 いまの配当利回りの水準はどの程度ですか

現在の配当利回りでも十分高そうな気がしますが、みなさんの理想はどのくらいでしょうか。結果は5%が最多の86人で平均は5.4%。現在の配当利回りは平均3.8%だったので、理想と現実のギャップは1.6%でした。ただし8%以上が61人と第二のピークを形成。配当収入と同様、理想派と現実派で二極化している可能性があります。

図表4 理想の配当利回りの水準はどの程度ですか