こんな逆風下でマイホームを買いたい人なんているの?
本格的な金利上昇局面が予想されるなかで、住宅ローン金利を引き上げる銀行も少しずつ出てきています。マイホームの購入には逆風といえますが、それでも購入したい人はどれくらいいるのでしょうか。
調査では、前問でマイホームを所有していない人を対象に、今後のマイホームの購入方針を質問。婚姻状況別で集計したところ、マイホーム購入に後ろ向きな人(「全く購入したくない」「あまり購入したくない」の合算)は46.9%と半数近くに達し、やはり逆風を反映した結果に。
しかしそんななかでも購入に前向きな人(「とても購入したい」「やや購入したい」の合算)は28.8%と、一定数いるようです。人生最大の買い物なだけに、その方針にはいろいろな考慮があるはず。家族の人生設計など、経済だけでは語れない理由があるのかもしれません。
図表5 今後、持ち家を購入したいと思うか
早く買うべき VS 待つべき 購入タイミングで割れるマイホーム派の本音
マイホームで頭を悩ませるのが購入時期。もちろん人によって異なり、絶対の正解はないのでしょうが、金額の大きな買い物だけにタイミングを誤れば将来の負担増にも。デフレ・低金利だった頃は購入チャンスだったといえるかもしれませんが、今後マイホームを買いたい人の本音はどうなのでしょうか。
調査では、前問でマイホームの購入に前向きな人(「とても購入したい」「やや購入したい」の合算)を対象に、マイホームの購入時期を早めたい/遅らせたい、いずれの気持ちに近いかを聞きました。
その結果、早めたい人(「とても近い」「やや近い」の合算)は43.5%。さらに今後の金利上昇に不安だ/不安はない、いずれの気持ちに近いかでは、不安だという人(「とても近い」「やや近い」の合算)は45.2%でした。
このように金利上昇を気にする人が半数近くいる一方で、2問とも「どちらともいえない」という人がやはり同程度の割合に。土地代や建築費が上がり、以前からマイホームの購入価格は上昇が続いていました。当初は「インフレが収まるまで家を買うのは待つべきか」と考えていた人が、今度は「金利上昇前に家を買うべきか」という新たな難問が加わった結果、結論が出なくなってしまった。そんな事情もあるかもしれませんね。
図表6 マイナス金利政策の解除を受けての気持ち
【調査概要】
調査名:マイナス金利に関する調査
調査方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:全国の20歳以上の男女のうち、有職者
有効回答数:1,000人
調査実施日:2024年4月10日~2024年4月11日