還元方針を強化 「累進配当」と「自社株買い」を明記、配当性向35%へ

七十七銀行は2023年11月、株主還元方針を見直しました。変更内容を確認しておきましょう。

七十七銀行の還元方針は、変更前は「安定的な配当を継続」することを基本方針とし、配当性向は30%を目標としていました。変更後は「累進的配当」と「機動的な自己株式(自社株買い)」が明記されたほか、配当性向の目標は35%以上に引き上げられています(出所:七十七銀行 株主還元方針の見直しおよび ROE 目標の設定等に関するお知らせ)

七十七銀行は前期(2024年3月期)までに3期連続で増配し、配当性向は30.4%に達しました。配当性向が従来の目標に達したことから、還元方針の見直しを実施したようです。

今期(2025年3月期)の1株あたり配当金は140円を計画しています。配当性向は31.4%に上昇する見込みです。2024年6月25日終値(4315円)で計算した配当利回りは3.24%となります。なお自社株買いの計画は公表されていません(2024年6月25日時点)。 

文/若山卓也(わかやまFPサービス)