運用成績によって40年で300万円の違いも

企業型DCは拠出時の税控除、運用益に対する非課税などさまざまなメリットがある制度です。うまく活用できれば、将来に備えた資産形成に寄与すると思われます。そのためにも、運用商品の選択はとても重要です。なぜなら、企業型DCの資産運用は長期の運用となるため、手数料や運用成績が毎年1%違うだけでも、積み立てられる金額に大きな違いが生じるからです。

例えば、毎月の掛け金を3万円かつ20歳から60歳まで企業型DCで運用を行った場合を想定します。下図は年率のパフォーマンスが0%/1% /2%/3%での積立額を計算したものです。

年間の平均収益率が1%違うだけでも、40年経てば300万円以上の違いが発生することになります(利回りが0%以上と仮定)。なぜこれだけの違いが発生するのかというと、期間が長いことと複利効果によるものです。

短期的にはわずかな違いであっても、長い年月を経過すると無視できない違いを生むことになります。そのためにも企業型DCでの資産運用により注意を払い、賢い商品選択を行うことが必要なのです。