心理的安全性とは、信頼関係があり、安心して発言や行動ができること
心理的安全性とは簡単にいうと「信頼関係があり、安心して発言や行動できること」です。そのためには基本的な食事や睡眠(生理的欲求)、身を守る場所があること(安全欲求)が満たされていることが前提となります。
図表① マズローの欲求5段階説
「土台となる心理的安全性(図表①の生理的欲求、安全欲求)が十分満たされないと、その先の成果を出す(社会的欲求)、認められる(尊厳欲求)といった段階にはつながらないのです」と第一生命経済研究所の髙宮咲妃氏。
企業であれば、まずは土台の心理的安全性が満たされ、モチベーションへとつながり、組織に対する貢献意識が高まり、自己の成長、そして企業の成長へとつながっていくイメージです。
「そのキーマンとなるのが上司、リーダーです。組織風土や企業文化に関わらず、リーダーがきちんとチームの心理的安全性を作れていれば、メンバーにその土台がしっかりと構築されるという研究結果が出ています」と髙宮氏。
逆に心理的安全性のないリーダーのもとに異動してしまうと、せっかくメンバーに構築された土台がリセットされてしまうため、「組織としては心理的安全性を構築できるマネージャーを増やす育成が重要です」(髙宮氏)