ネット証券の投信売れ筋ランキングの2024年5月のトップは同率で「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。新NISAのスタートを前後して始まった「全世界株式(オール・カントリー)」、または、「S&P500」を使った積立投資人気の盛り上がりを感じさせるランキングになった。

一方、第3位に「iFreeNEXT FANG+インデックス」が入り、同率9位に「<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」。同率6位に「SBI 日本株4.3ブル」、同率9位に「楽天日本株4.3倍ブル」がランクインするなど、「全世界株式(オール・カントリー)」や「S&P500」など代表的なインデックスファンドとは異なるファンドがランクインしている。特に、日本株の4.3倍ブル型のファンドは、新NISAの対象外であるにもかかわらず売れ筋上位にランクインしている。短期的には株価が安値圏にあるとみてブル型のレバレッジ投信に人気が回ったものと考えられる。この投資家判断が吉と出るか、6月の日本株の相場展開に注目したい。

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ランキングは、投信の販売額で群を抜いているSBI証券と楽天証券の公開情報を使用。各社ランキング1位に10点、以下、順位が落ちるたびに1点を減点し、第10位を1点として、2社のランキング10位までのファンドの点数を集計し、点数の多い順に並べた。