大人も身につけておきたい金融リテラシー

この金融庁の金融リテラシー講座の内容から、どんな「お金に関する知識や判断力」が必要とされているのか見ていきます。

①家計管理…自分(家計)の収支を把握し、管理する必要性を理解する。人生の三大費用なども知り、自分のライフプランに合わせた資金計画を立てられるようになる。

②使う…必要なもの(ニーズ)と欲しいもの(ウォンツ)を意識して区別する、先取り貯蓄など家計管理のポイントを理解し、賢くお金を使えるようになる。現代において必須であるキャッシュレスのメリット・デメリットを把握する。

③備える…保険の仕組みを知る。社会保険によってカバーされる内容や範囲を知り、勧められるままではなく必要な範囲で民間保険を検討する大切さを理解する。場合によっては資産形成も合わせて検討する。

④資産形成…単利・複利といった基本的なことから、各金融商品の特徴、金融商品を選ぶ基準について理解する。応用編では、長期・積立・分散投資やNISA・iDecoについても学び、ライフプランに合わせて適切に活用できるようにする。

⑤借りる…クレジットカードやリボ払いの仕組みについて知り、借入金利が返済額にどのように影響するかを認識することで、今後のカード利用について自分の使い方の軸を持ち、判断できるようになる。

⑥金融トラブル…近年多い金融トラブルの手口を知り、トラブルを避けるためにどうしたら良いかを知る。被害者であったはずが加害者になりかねないマルチ商法の手口なども理解し、トラブルの避け方、万が一トラブルにあってしまった場合の対処法もあわせて学ぶ。

このように人生のあらゆる場面において、適切なお金に関する知識を持ち判断ができるようになることが「金融リテラシー」が高い状態であり、そのために、投資の知識だけでなく人生にかかわるお金全般について学ぶことが金融教育、ということになります。