新NISA口座で投資するかどうかに限った話ではないのですが、とにかく投資信託は運用されている本数がたくさんあります。投資信託協会が公表しているデータによると、2023年11月末の公募投資信託の運用本数は、約6000本です。
選択肢が多すぎる……そんな時は「純資産総額」で絞り込む
約6000本もあると、選ぶのが大変です。東京証券取引所に上場されている企業数でさえ約3900社です。その倍とまでは言いませんが、1.5倍程度はあるのです。ここから自力で購入するファンドを選ぶのは至難の業です。
とはいえ、新NISAの口座で購入できる投資信託は、ある程度まで本数が絞り込まれています。
たとえばつみたて投資枠なら、インデックス型が223本、アクティブ型が40本、ETFが8本の合計271本ですし、成長投資枠なら非上場の投資信託が1801本、ETFとJ-REITが282本の計2083本です。これで約3分の1にまで減りました。
ですが、実はもう少し減らせるのではないかと思います。どうやって減らすのかというと、純資産総額の水準で足切りしてしまうのです。
恐らく新NISAの口座で資産形成を始めてみようと考えている人たちは、ETFやJ-REITよりも、非上場の投資信託を選ぶと思います。そこで、ここから先はETFやJ-REIT以外のものを対象にして、話を進めます。
2023年10月末時点で運用されている公募投資信託(追加型)の中から、ETF、DC専用、SMAラップ専用、ブルベア型を除いて、純資産総額別に運用されている投資信託の本数を調べてみました。具体的には、以下のようになります。
1兆円以上・・・・・・5本
1000億円以上1兆円未満・・・・・・122本
100億円以上1000億円未満・・・・・・922本
50億円以上100億円未満・・・・・・483本
30億円以上50億円未満・・・・・・469本
10億円以上30億円未満・・・・・・926本
1億円以上10億円未満・・・・・・1072本
1億円未満・・・・・・332本
以上の数字は2023年10月末のものです。