家電・商業・産業用が増進 事業の柱に

M&Aを通じた家電・商業・産業用の強化は成功しています。ニデックは5つの製品グループを持ちますが、同製品グループは売上高・営業利益ともに最大となりました(2022年度)。

【製品グループ別の業績(2023年3月期)】

  売上高 営業利益
 家電・商業・産業用  9140億円 708億円
 車載 5197億円 -423億円
 精密小型モータ 4253億円 267億円
 機器装置 2965億円 455億円
 電子・光学部品 830億円 136億円
(参考)連結  2兆2428億円  1001億円

出所:ニデック 決算短信

家電・商業・産業用製品グループは直近4期で毎年増収しており、売上高は2018年度(4954億円)から1.84倍に増加しました。1年あたりの成長率は16.5%にもなります。同期間で4%(1年あたり0.9%)減少した精密小型モータとは対照的な結果となりました。

【製品グループ別売上高の推移(2018年度~2022年度)】

出所:ニデック 決算短信より著者作成

車載向けの増収も同水準ですが利益面では厳しく、構造改革費などから2022年度は400億円超の営業赤字に転落しました。家電・商業・産業用も2022年度は減益となっていますが、2018年度(341億円)比では倍増しています。

【製品グループ別営業利益の推移(2018年度~2022年度)】

出所:ニデック 決算短信より著者作成