②「株価が気になりすぎる人」がやってはいけない投資
インサイダー取引には注意を払いつつ、いざ株式投資にチャレンジ!……と言いたいところですが、人によっては「毎日株価をチェックすると、精神的に負担に感じる」というタイプもいます。実を言うと、本記事を書いている私もこのようなタイプです。
自分が買った株の価格を毎日チェックし、上がったら「売って利益確定しないと!」とソワソワする。そして当然、価格が下がれば「あのタイミングで買わなければよかった……」と落ち込む。以前はこのように、株価が気になって仕方がありませんでした。
では、相場によりメンタルが左右される原因はなんでしょうか。その理由の1つは、「投資のゴールを近くに置きすぎている」ことです。
投資のゴールを数日後、1カ月後などの直近に置くと、どうしても短期の値動きが気になります。逆に言うと、私のように「株価が気になりすぎる人」のメンタルを安定させるためには……投資のゴールを、なるべく先に持ってくること。具体的にオススメしたいやり方は、新NISAのつみたて投資枠を使った定額積立購入です。
毎月決まったタイミングで、同じインデックス型の投資信託を買い続ける。そして投資のゴールは目先ではなく、数十年先を見据えます。長期の目線を持つことができれば、「株価が上がる=もうかった」、「株価が下がる=これからもっと安く買える」と捉えられるようになります。短期の変動には注目せず、「数十年後に上がっていれば良い」という考え方。このような観点を持てば、メンタルも非常に安定させることができます。
このように、「毎月同じ商品を、一定額購入する」という手法は“ドルコスト平均法”と言います。この方法であれば、積立設定さえすれば、あとは自動的に買い付けることが可能。価格変動に惑わされることなく、感情抜きで投資できるのも大きなメリットです。
自分に向かない投資に、無理に手を出す必要はありません。苦手なものは「苦手」と割り切り、自分に合った投資法を見つけることが重要です。