では、個別株投資に向くのはどんな人?

「株価を見ることが苦痛に感じる」という人は、インデックス型の投資信託を長期で積み立てする投資法がオススメ。では逆に、「個別株投資に向く人」とは、どのような方なのでしょうか。

その答えの1つは、「考えることが好きな方」です。投資しようと思っている企業が、どんなビジネスをしているのか。そのビジネスは順調なのか、そして今後はどうなりそうか。売り上げや利益は伸びているか。また、同業他社と比べて業績は良いか、ビジネスモデルに独自性があるか……。

そんなことを楽しみながら考え、分析することができる。このようなタイプの方は、非常に個別株投資に向いています。逆に言うと、企業分析が面倒に感じるタイプであれば、無理に個別株投資に手を出す必要はありません。

例えば私はいろんな投資をしてきましたが、不動産投資は自分に向かないため、手を出していません。人気エリアや近隣の賃料価格調査、物件の目利き、投資後の物件管理に空室対策……これらをイメージしたとき、性格的にどうしても面倒に感じてしまう。そのため、「不動産投資は自分には向かない」と割り切っています。これは「不動産投資が良い/悪い」という話ではなく、「投資の向き/不向き」の問題です。

「インデックス型の投資信託しか買っていないけど、個別株も買ったほうが良いのかな?」と考える方もいるかもしれません。しかしそこで一度考えていただきたいのが、それが“自分に合った投資なのか”、“本当に興味を持てる投資なのか”という点。個別株投資であれば、「この企業のこと、もっと知りたい!」と思えるかどうか。ただもうかるかだけでなく、自分の興味を起点とするのも、1つの投資方法です。