2024年からスタートする、新NISA。前回の記事【現行NISAから新NISAへの「切り替え」はどうなる? 年内に必要な手続きは…】では、現行NISAを利用している方が年内に済ませるべき手続きについて解説しました。
ですが、まだ口座を持っていない方は「そもそも、どの証券会社を使えばいいの?」と悩むかもしれません。そこで本記事では、ネット証券会社と対面証券会社(実店舗を持つ証券会社)を比較しつつ、それぞれのメリット・デメリットをお伝えしていきます。
ネット証券会社と対面証券会社、どちらがオススメ?
まず、結論から言うと、多くの方にオススメできるのが、「ネット証券会社」です。
ネット証券会社は対面での問い合わせができず、投資経験がない人ほど不安に感じるかもしれません。しかし店舗を持たない分、Webでのサポートには相当の力を入れていることが特徴。言い換えると、「すべてをネットで完結できるよう、Web上のQ&Aやチャットでの問い合わせ機能がかなり充実している」とも表現できます。
ネット証券会社では、疑問のほぼすべてをネットで解決できる。これは利用者のためのサービスですが、「ネット証券会社自身のコスト削減策」でもあります。私もずっとネット証券会社を利用しており、手続きや機能面でわからないことは何度もありました。ですが、その疑問のほぼすべてはQ&Aを見ることで解決できています。
実際、過去に1度だけQ&Aで調べてもわからないことがあり、チャットボット(質問文を投げかけるとAIが回答してくれるサービス)を使いましたが……質問して1秒とたたず、求めていた答えを出してくれました。
ほぼすべての疑問がネットで解決できるため、ネット証券会社はその分の人件費を削減できます。実店舗がないので、窓口をあけておく必要がない。利用者の疑問もQ&Aとチャットボットでほぼ解決できるので、サポートセンターの人件費も削減できる。そうして削減したコストが、手数料の安さとして還元される……。
スマホが当たり前のように普及した今、うまく使うことができれば、ネット証券会社は利用者にとっても「快適に使えて、しかも手数料が安い」ため、有力な選択肢となります。