個人的には乖離率でのリバランスをおススメしています

1年や半年などの定期的なリバランスより、この乖離率を使ったリバランスを個人的にはおススメしています。その理由ですが、当初の資産配分より乖離が生じる要因を考えていただければ納得していただきやすいかと……。乖離が生じる理由としては、2つしかありません。

●いずれかの資産が、バブルで大幅上昇、相場の好調がずっと続いている
●いずれかの資産が、大暴落や大不況、相場の不調がずっと続いている

ということで、資産配分が崩れて乖離率が生じるのですが、ある意味で上記2つは不安を感じる時期でもあると言えないでしょうか。

「好調すぎるけど大丈夫かしら」というような不安、相場が悪く「これ以上損したくない、投資をやめたい」というような不安。

不安な時にこそ、ルールとしてこのリバランスをすることで、値上がりしすぎた資産を売る、もしくは値下がりしすぎた資産を買う、という行動もしやすく、そういう時にFPとして頼ってほしいと思っております。

ですので、この乖離型を推奨しています。ちなみにこの乖離型、1980~2014年の35年間で、10%でしたら6回(5、6年に1回)、5%だと23回(1年半ごとに1回)という感じです。ニュースやSNSなどで、大騒ぎしている時に資産配分(アセットアロケーション)をチェックし、大きくズレているようでしたら、リバランス。そのぐらいのスタンスでも大丈夫と思っていただければと思います。