中国人はキティ好き?2つ目のテーマパーク開業

サンリオの収益は主に国内に由来しますが、海外セレブの多くが『ハローキティ』ファンを公言するように、同社のキャラクターは世界的に人気があります。

サンリオの海外事業はアジアが重要な地位を占めており、売上高・営業利益ともに最大となりました(2023年3月期)。特に中国のシェアは大きく、海外事業では最大の利益を稼ぎ出しています。

【地域別の業績(2023年3月期)】

  売上高 営業利益
 欧州(ドイツ、英国) 18.23億円 -1.79億円
 北米(米国) 64.73億円 7.26億円
 南米(ブラジル、チリ)  5.04億円 0.25億円
 アジア 115.17億円 40.69億円
 アジアの内、中国  (63.82億円)  (27.98億円)

※アジアは香港、台湾、韓国、中国、シンガポールで構成

出所:サンリオ 決算短信

サンリオは返還の翌年の香港に出店したり、2003年に上海に現地法人を設立したりと、早くから中国地域へ進出しています。2015年には現地企業にライセンスを付与したハローキティ・パーク(浙江省)がオープンしました。サンリオは1990年から『サンリオピューロランド』などのテーマパーク事業を手掛けていますが、屋外型の海外テーマパークはこれが初めての進出でした。

2024年には中国2拠点目のテーマパークが開業するとみられています。報道によると、テーマパークは2019年にサンリオとライセンス契約を締結した現地企業が建設・運営し、年間150~200万人の訪問客を見込むとしています(出典:日本経済新聞)。