・入場料が開園時の3倍以上に… ディズニーファンはOLC株を持つとお得?

JPX総研が2023年7月から算出を開始する「JPXプライム150指数」に、国内トップクラスのエンターテインメント企業「バンダイナムコホールディングス」が選ばれました。足元の業績は好調で、2023年度に売上高1兆円を目指す予想も公表しています。今後はますます投資家から注目されそうです。

【バンダイナムコホールディングスの株価(月足、2020年5月~2023年5月)】

 

出所:Investing.comより著者作成

【バンダイナムコホールディングスの業績】

※2024年3月期(予想)は2023年3月期時点における同社の予想

出所:バンダイナムコホールディングス 決算短信

そんなバンダイナムコも、実は経営不振に苦しんでいた時代がありました。順風満帆に見える同社になにがあったのでしょうか。

おもちゃとアミューズメントのビッグメーカーが統合して誕生

バンダイナムコは「バンダイ」と「ナムコ」が2005年に統合して誕生しました。

バンダイは1950年に「萬代屋」の商号で設立されたおもちゃメーカーです。業界で初めて品質保証制度を実施したほか、『1/144ガンダム』プラモデルや『たまごっち』といったヒット商品を連発し、おもちゃでトップクラスのシェアを握っていました。

ナムコは「中村製作所」として創業しました。1955年に百貨店の屋上に2台の木馬を設置し、同社のアミューズメント事業がスタートします。『リッジレーサー』や『鉄拳』といった人気アーケードゲームを世に送り出し、1999年に「モノリスソフト」を設立してからは家庭用ゲームにも進出しました(モノリスソフトは2007年に任天堂が買収)。

両社が経営統合を決めたのは厳しい競争環境があったといわれています。国内は少子化で市場の縮小が予想され、また娯楽が多様化しおもちゃやゲーム以外に需要が流れていました。またネット環境が拡大しグローバルな競争力も求められるようになります。

そこで、キャラクタービジネスに強みがあるバンダイと、ゲームの開発力に定評のあるナムコが手を組み、総合的なエンターテインメント企業となることで競争に勝ち抜く方法を選択しました。こういった経緯でバンダイナムコが誕生します。