元本割れで話題を集めた「MMF」とは?
エンロンの破綻が顕在化したときは、「MMF(マネー・マーケット・ファンド)」が元本割れしたことも話題でした。
MMFは公社債投信の1つです。リスクが低い短期資産で運用される商品で、安全性が高く証券会社において待機資金の受け皿のような役割を持っていました。税制上も、分配金が利子所得になるなど、債券や預金に近い仕組みとなっています。
しかし、当時は多くのMMFが資産の一部をエンロン債で運用していたため、元本割れが相次ぎました。エンロンは、破綻が明らかになるまでは安全性の高い企業と見なされており、MMFの運用に用いられていたことが原因です。
MMFの元本は保証されていないとはいえ、商品性からほとんどの保有者は元本割れを想定していなかったと考えられます。安全だと考えていた商品で損失が発生したことで、解約の動きが一挙に生じました。当時の報道では、MMFなどの公社債投信から1日で2兆円近い資金流出が起こったと伝えられています。

 
           
          
 
               
        
 
             
             
             
             
             
       
         
         
         
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