対テロで注目される関連銘柄

テロが起こると、防犯や警備を手掛ける企業の株式が動意することが少なくありません。例えば2015年11月の「パリ同時多発テロ」では、警備会社のアール・エス・シーが大幅高を演じました。

【アール・エス・シーの株価(日足、2015年11月)】

Investing.comより著者作成

また2017年8月にスペインのバルセロナで車両を使ったテロが発生したときは、子会社がボラード(テロ対策用車止め)大手の英ATG Access社と提携するサノヤスホールディングス株式が急騰しています。

【サノヤスホールディングスの株価(日足、2017年8月)】

Investing.comより著者作成

テロの多くは海外で発生していますが、日本が狙われないとも限りません。未遂に終わったものの、海外で逮捕されたテロリストが東京を経由する旅客機を爆破する計画(ボジンカ計画)を立てていたこともありました。警察庁はテロに備え、毎年大きな予算を組んで対策を実施しています。日本でテロリズムに対する意識が強まれば、関連する企業には恩恵もありそうです。

【警察庁のテロ関連予算(当初予算)】

 

出所:警察庁 予算・決算

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。