そもそも金利とは何か

金利とは、お金を借りたときに支払う借り賃のことです。ちなみに、お金(マネー、通貨)というと現金をイメージすることが多いと思いますが、実際の経済活動でやりとりされるお金のほとんどは銀行預金 ※1の形をとっています。

※1 銀行預金にもいろいろな種類がありますが、当座預金や普通預金などいつでも決済に使える預金は、とくにお金としての性質を強くもつものといえます。

ですから、この記事でもそうですが、金融の世界でお金という場合は主にこの銀行預金を指すことが多く、実際にもお金のやりとりの大部分はそうした銀行預金間の振替えによって行なわれています。

さて、お金を貸す側からみれば、誰かに貸している期間、そのお金を使うことはできなくなるので、そうした制約を負うことに対する対価が必要です。また、借りた人が将来本当にお金を返してくれるか不安があるのであれば、そのことに対するリスク料のようなものも必要になるでしょう。これらをカバーするのが金利ということになります。

こうしたお金の借り賃である金利は、借りたお金の金額に、貸手と借手が合意した一定の割合を掛けて支払額を計算します。計算のもとになる借りたお金の額を元本と呼び、それに掛ける割合のことを利率(レート)と呼びます。

厳密にいえば、「金利」はこの利率を指すというのが基本です。そして、元本に利率を掛けて計算される借り賃の額は利息と呼ばれます。