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2014年6月21日、群馬県の「富岡製糸場」が世界文化遺産に登録されました。1872年に渋沢栄一らによって設立された器械製糸工場で、世界トップクラスの生産量を誇った日本の生糸産業を大きく支えました。富岡製糸場は保存状態が非常に良好で、150年以上たった現在も主要な施設が当時のまま残されています。

渋沢栄一が「近代日本経済の父」と呼ばれる理由

富岡製糸場を設立した渋沢は、1840年に現在の埼玉県に生まれます。後の15代将軍となる一橋慶喜(徳川慶喜)に仕え頭角を現し、27歳のときにはヨーロッパ視察へ随行するよう命じられました。その際、列強の先進的な経済を目の当たりにしたといわれています。

明治維新を受けて帰国した渋沢は大蔵省に招かれますが、実業家としての顔はその職を辞した後に強く表れ始めます。1873年に日本初の近代的な銀行である「第一国立銀行」(現在のみずほ銀行)を立ち上げると、それを拠点にさまざまな企業の設立に関わりました。その数は生涯で500以上にも上るといわれています。これらの功績が、渋沢が「近代日本の父」と呼ばれるようになったゆえんです。

【渋沢栄一が設立に関わった主な企業等】

 

出所:渋沢栄一記念財団 渋沢栄一関連会社名・団体名変遷図