「私は○○の仕事しかできない」と思っていますか?

若者でも中高年でも「ひとつの会社で定年まで働くのがベスト」と考えて、人生設計を立てている人が多いようです。転職は容易なことではなく、ひとつの会社に長年勤めたほうが、経済的にも立場的にもメリットはあるでしょう。

しかし、現実的にひとつの会社だけで一生を終える人は年々少なくなっています。働く側に問題がなくても、会社の倒産やリストラ、人間関係のトラブルなどで会社を去ることは多々あります。

転職するにしても、「これまで事務職しかしたことがないから」「○○の資格をもっているから」と、ひとつの職種だけにこだわると、これまでの職場で通用していたスキルが、ほかの場所では使い物にならないこともあります。

もちろん、ひとつの会社に長くいるからこそ、キャリアを築けたり、自分のやりたいことを実現できていることもあります。これまでのキャリアが会社内外で評価されるのであれば、転職や定年のときに声をかけられることも多いでしょう。

でも、もしも「これしかできることがない」という消極的な選択で、あなたの心がくすぶっているのなら、ほかの選択肢も考えてみてはいかがでしょう。

そもそも高校や大学を卒業して、ほとんど働いた経験がないまま選んだ会社を「一生の仕事」とするのは、変化が激しい現代では無理があります。

たとえるなら、二十歳(はたち)そこそこで選んだ服を、一生着ているようなもの。なかには、それが一生ものになっていく幸運な人もいますが、「だんだん合わなくなってきた」「ほかにも選択肢があるんじゃないか」と疑問を抱くのも当然ではないでしょうか。

仕事というのは偶然のめぐり合わせのようなもので、やってみないことにはわからない。向き不向きや、時代に合っているのか、やり続けられるか、年齢とともに変わってくることもあります。

生活のために会社を辞められなかった人も、50歳以降、昔からやりたかった仕事に挑戦してみたり、これまでの仕事経験を土台に独立したり、まったく新しい環境で始めたりすることもできるのです。