「一喜一憂しない」投資を再確認

4月8日に2期10年の任期を終えた日本銀行の黒田東彦前総裁。強引かつ硬直的な金融政策で市場機能を歪めながら、最後の記者会見でも「反省すべき点はなかった」と言い放つなど、「黒田節」は不滅でした。

この間、日本国内はゼロ近辺の金利水準が続きましたが、2022年度は海外で久しぶりに「金利のある世界」が復活。そのあおりで国内の企業年金はマイナス運用を強いられたわけです。

低金利しか知らない多くの運用担当者にとっては、未曾有の経験でした。しかし、こういった局面でも「債券を中核とした長期安定運用の骨組み」にとって代わるものはない、ということを改めて認識させられたのではないでしょうか。同時に、「一喜一憂しない投資」の重要性も。