この連載の第1回となる前回では、投資に全く無縁だった私が突然、企業年金基金の常務理事となり、1人で800億円を超す資産運用を任された時を振り返りました。右も左も分からない状態で、基金が契約しているコンサルタントに文字通り一から十まで相談。着任から数カ月して襲ってきたコロナ禍をくぐりながら、企業年金の資産運用の要諦である「長期・分散投資」の重要性を痛感した経験をご紹介しました。
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当時の私は、「投資イコール株式」というイメージを持っていました。もちろん、アパート経営や不動産リート投資など、株式以外の投資が存在することは知っていましたよ。しかし、少なくとも証券投資に関してはほぼ「株式一択」という印象でした。