2023年までに買った株や投資信託はどうなる?
基本的な動きとして、2023年中は旧NISA枠内のみの投資でOK。少し物⾜りなく感じても、枠外で投資をすると税制メリット的には損をすることになります。
なお、ここで覚えておきたいのは、NISA枠外で投資した株や投資信託をNISA口座に移すことは制度上不可能ということです。新旧どちらの制度も、NISAを使う条件は「NISA口座内で株や投資信託を買うこと」とされているからです。
さらに、2023年までに旧NISAで買った株や投資信託も、2024年以降の新NISA口座に移すことはできません。この点からも、今年は枠外の投資を控えるのが無難と言えるでしょう。
例外として「今、絶対にこの商品を買わないと!」という確信があれば、NISAの枠外で投資するのも1つの選択肢になります。例えば、2023年に株価が⼤暴落するなどして、今が底値と確信できるベストタイミングで買うことができれば、少しぐらい税⾦⾯で損をしようが⼗分すぎる利益が得られます。
とはいえ、やはりタイミングを見極めることは難しいので、
●NISAの枠外で投資すると余計な税⾦がかかるので避ける
●2023年に旧NISAを使い切り、お金が余った場合は新NISA⽤に置いておく
というスタンスで動くのが最善です。
ちなみに、既に旧NISA口座を持っている人は、新NISA口座の開設手続きは不要となる予定です。逆に言えば、旧NISAを使ったことのない人は「2023年中に旧NISA口座を開設しておくこと」が新NISA口座開設の準備になると言えます。そして少額でもいいので旧NISAで投資をしておけば、新NISAに向けた練習にもなるでしょう。