気軽だけど、やはり他人。SNSからの情報は、反対意見に注目を

最近は、SNSで気軽に投資情報を得ることができます。特にTwitterなどでは、交流ができますので、質問に対して答えが返ってくることがあり、親近感を持ちやすいかと思います。私もついつい答えてしまうことがあります。

SNSでの注意点は、キラキラしている(発信力がある方)や自分の考えに近い方に引っ張られてしまうことでしょうか。

前提条件(年齢、家族構成、収入・資産など)はみんな違うのに、ある物事にフォーカスして、なおかつ目立つために行き過ぎた主張がされていたとしても、強い言葉で発信すればするほど、それが正しいように見えてしまうことがあります。しかし、それはマーケティングが上手なだけです。

前提条件が考慮されていないことが多いため、全体で考えるとおかしくても、気付きにくい側面があります。

さらにやっかいなのが、いつの間にか主張が変わっていることや、「もう持っていません」「実は買っていました」もありうることです。売買情報を参考にするのは、リスクの取りすぎに繋がることもあるので、特に注意です。また、個人的なおススメ商品かと思ったら、企業から費用を受け取っている、つまりアフィリエイトといった場合もありますので、発信者の立場には注意が必要です。

ちょっと余談ですが、性別を偽っている人々の中で特に男性が女性に成りすましていることが多いようです。あるアンケートによると、男性の76%が女性に成りすました経験があると回答しています。女性にやさしく教えてあげたいと思っている人もいるようですが、勝手にがっかりしないように心掛けておいてください。

家族や職場の同僚・オフ会の人たちとは距離感に気を付けて

リアルな人たちとの交流は、SNSよりも具体的に話しやすいです。ただし、言動には気を付けましょう。例えば、企業型確定拠出年金(DC)の場合、同僚たちも同じ制度を使っていることが多く、どういった投資をしているかなどは比較的イメージしやすいですが、相手に対する否定的すぎる発言は避けましょう。

家族についても同様のことが言えます。金融機関やネット上で知り合った人よりも話しやすいかもしれませんが、話しやすさに惑わされずに、適度な距離感や、特にお金の貸し借りに注意しましょう。

また、「すごいだろ、すごいでしょう」的な人には、たまには付き合ってあげてください。

相談を受けていても、投資の交流会に行っても、たまにおられるんです。自分なりの投資を確立していて、自分の投資スタイルを聞いて欲しい人、全部同じ結論になりがちで自分語りな人はどこにもいらっしゃいます。押し付けられない場合は、徳を積むと思ってお付き合いいただければと思います。