次に、現在の毎月の生活費もおおまかに把握しておきましょう。

生活費とは、家賃や食費、水道光熱費、通信費、交際費、保険料等です。

なぜ、現在の生活費を把握するのかというと、将来の支出を把握するためです。

リタイア後の生活費は、お金のある人もそうでない人も、「現役時代の70%程度」というデータが出ています。現在の生活費を把握しておけば、将来の支出を予想できるというわけです。

生活費は、項目ごとに細かい金額を把握する必要はありません。毎月、ほぼ確実にかかる合計金額がわかれば十分です。

毎月の手取り収入で、生活費がまかなえているでしょうか?

あるいは、手取り収入だけでは生活費がまかなえず、足りない分をボーナス等で補填している状況ではないでしょうか?

そうした点を確認するためにも、生活費をおおまかにでも把握することは大切です。

ただ、生命保険や医療保険などの保険料は別です。おおまかではなく、しっかり把握しましょう。ムダに保険に入りすぎていないか、チェックすることが重要なのです。

「いま支払っている保険料が、本当に適正かどうか」

それを見直すことで、資産形成に回すお金が確保できる可能性が高いからです。

持ち家の人は、リタイア時に住宅ローンが残っているかどうか、残っているとしたらいくらなのかを把握しておきましょう。

以上の点をノートやスマホのメモ帳アプリなどに書いて、ざっくりとでも把握しておくことが大切です。