わずか1年2カ月で資産価値が約4分の1に目減り…

暗号資産は果たして投資対象たり得るのでしょうか。

暗号資産取引アプリの利用者属性についてもデータが記されており、比率の高い順に示すと次のようになります。

男性・35歳未満・・・・・・40%
男性・35~54歳・・・・・・24%
女性・35歳未満・・・・・・19%
女性・35~54歳・・・・・・12%
男性・55歳以上・・・・・・3%
女性・55歳以上・・・・・・2%

男性、女性ともに35歳未満の利用者が大勢を占めています。暗号資産の場合、他の資産に比べて少額資金から投資できるため、動かせる資金額が小さい若年層でも手を出しやすい面があるのは事実でしょう。

それと同時に、ボラティリティ(変動率)の高さが55歳以上の年齢の高い人には手を出しにくい面があると考えられます。実際の値動きを見ても、2021年10月に1BTC=6万ドルを突破して最高値を更新した後、1年2カ月で1万6000ドル台まで下落しています。1年2カ月という、それほど長くはない時間で、価値が約4分の1にまで目減りするわけですから、投資対象として考えるとかなりのリスクです。55歳以上の資産運用に、このような価格変動リスクの高い資産を組み入れることを敬遠する人が多いのは、当然のことでしょう。