国内株式アクティブファンドのリターンランキング(ヘッジなし)
国内株式アクティブファンドの年初来リターンランキングは、以下の通り。
この中から、2つの注目ファンドを紹介する。
日本好配当リバランスオープン
国内アクティブファンドの年初来リターンランキング1位は、「日本好配当リバランスオープン」だった。同ファンドは、日経500種平均株価を予想配当利回りの高い順にランキングし、上位70銘柄程度を投資対象とするアクティブファンドである。12月7日時点における予想配当利回り分布は、以下の通り。
5.0%以上 30銘柄
4.5~5.0% 20銘柄
4.0~4.5% 20銘柄
同ファンドの組入銘柄の予想配当利回りは5.44%と、東証プライム市場の加重平均利回り2.54%の2倍以上になっている。また、同ファンドの好調なパフォーマンス要因の1つに「リバーサル効果」がある。リバーサル効果とは「逆張り戦略」とも呼ばれ、株価が下がった銘柄はその後の期間に反発し、逆に値上がりした銘柄は下落することが多い現象のことである。同ファンドは、毎月、配当利回りの高さを基準に銘柄入れ替えを行っているので、株価が下落した銘柄は予想配当利回りの上昇によってファンドに組み入れられ、やがて反転するリバーサル効果が期待できるのだ。今後も高い利回りが期待できるファンドとして注目している。
■日本好配当リバランスオープン
基準価額 1万1438円
信託報酬 0.913%(年率・税込)
純資産残高 84.0億円
1カ月 2.34%
3カ月 4.52%
6カ月 5.34%
1年 21.02%
(12月7日時点)
野村日本割安低位株オープン
「野村日本割安低位株オープン」は、株価水準が低位にある銘柄を対象にして、財務リスク分析などによる分析を行い、実績PBRや予想PERなどの観点から割安な銘柄を選定して投資するアクティブファンドで、11月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。
1.日本郵政 3.8%
2.丸紅 3.8%
3.住友商事 3.7%
4.三菱ケミカルグループ 3.6%
5.ENEOSホールディングス 3.5%
2022年はグロース(成長)株よりもバリュー(割安)株の方が優位な展開で、同ファンドのパフォーマンスも好調である。2023年も引き続きPERやPBRが低い割安株に買いが入るかどうかに注目している。
■野村日本割安低位株オープン
基準価額 1万1479円
信託報酬 1.155%(年率・税込)
純資産残高 25.1億円
1カ月 5.7%
3カ月 3.4%
6カ月 8.7%
1年 20.8%
(11月末時点)