高配当株投資とは

高配当株投資とは、高利回りの株式に集中して投資する方法である。配当とは会社が株主に還元する利益のことで、高配当株投資では配当金の割合が高い企業に投資、つまり、配当利回りが高い企業に投資することを指す。配当利回りとは、株価に対する配当の割合を示す数値である。配当利回りを計算するには、1株あたりの年間配当金額を1株購入価額で割り、100で乗算することにより求めることができ、計算式は以下の通り。

  • ・配当利回り(%)=1株当たりの年間配当額÷1株あたりの購入金額×100
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たとえば、現在の株価が1000円で配当金が年20円だった場合、配当利回りは2%(20円÷1000円)となる。配当利回りは、配当金額が同じでも、購入価格が高ければ配当利回りは低下し、購入価格が低ければ配当利回りは上昇する。また、購入価格が同じでも、配当金額が高ければ配当利回りは高くなり、配当金額が低ければ配当利回りは低くなる。12月9日時点における東証プライム全銘柄の予想平均配当利回りは2.36%となっている。一般的に配当利回りが3%以上の銘柄を高配当株という。

高配当株のリスク

高配当株には、配当が減らされる「減配」や配当が無くなる「無配」のリスクがある。また、配当利回りが高い銘柄ほど、価格下落リスクが高い傾向がある点にも注意する必要がある。配当利回りの高さがその銘柄の人気となっている場合、減配や無配になると株価が大きく下がる可能性があるからだ。そのため、高配当銘柄は配当利回りの数字の見た目の良さだけでなく、業績の中身も確認する必要がある。売上高や利益が増加傾向にあり、なるべく成長性の高い銘柄を選ぶようにしたい。