銀行や証券会社などの金融機関に勤務し、投資信託をはじめとする金融商品の販売関連業務に携わっている人を対象とする専門誌『Ma-Do(マ・ドゥ)』。同誌では、読者である金融のプロフェッショナルの方々に「もし自分がいま買うとしたらどの投資信託なのか?」を定期的に調査している。ここでは、その最新の結果を、選んだ理由の具体的なコメントとともに紹介したい(調査実施期間:10月下旬~11月上旬、N=99)。
根強い人気の米国株式、全世界株式ファンド
今回のランキングで1位になったのは、前回に続いて「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」。
①アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信
<アライアンス・バーンスタイン>
②キャピタル世界株式ファンド
<キャピタル・インターナショナル>
②eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
<三菱UFJ国際投信>
④投資のソムリエ
<アセットマネジメントOne>
④ひふみプラス
<レオス・キャピタルワークス>
④楽天・全米株式インデックス・ファンド
<楽天投信投資顧問>
同ファンドは文字通り米国の成長株、中でも「持続的な成長企業」を投資対象とするファンドだ。為替ヘッジの有無や分配方針の異なるAからDの4コースからなるが、最も純資産残高が大きい「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」で分配金が一時的にゼロになり、資金流入のペースが鈍った時期もあったが、やはり根強い人気がある。
「成長が見込める米国株に投資している点、無理な分配を行わない点、実績がある点が魅力だと感じるため」(東海地方の地銀・支店)。「経済成長が持続的に期待できる市場にバランスよく投資でき、ハイテクに偏らないなどポリシーがぶれないから」(証券会社・支店)。
2位にも前回と同様、「キャピタル世界株式ファンド」が入った。世界各国の株式等へ分散投資を行い、中長期的な成長を目指す同ファンドだが、こちらも金融のプロから継続的に支持を集めている。
「長期の運用実績があるため安心して投資することができる。これからどんどん認知が広がると思う」(証券会社・本部)。「過去のパフォーマンス、運用会社自体の文化・運用方針が素晴らしい。特に1人のファンドマネジャーに頼る運用ではなく、常に複数名で運用にあたる意味は大きい」(近畿地方のIFA)。