2022年11月、みずほ証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「ティー・ロウ・プライス 米国オールキャップ株式ファンド」の概要

みずほ証券の11月ランキング1位は、「ティー・ロウ・プライス 米国オールキャップ株式ファンド」だった。同ファンドはマザーファンドを通じ、米国企業の中から高い成長が見込まれる企業や、本質的価値に対して過小評価されていると判断した企業の株式に投資するアクティブファンドである。11月28日に設定され、純資産残高は400億円を超えている。12月以降も純資産残高を増やしていくかどうかに注目している。

■ティー・ロウ・プライス 米国オールキャップ株式ファンド 
基準価額 9,737円
信託報酬 1.5675%(年率・税込)
純資産残高 433.08億円
※12月7日時点

全体を見て:インカムゲインを重視したファンドが人気

みずほ証券では、インカムゲイン狙いのファンドが人気だった。ランキング2位の「パインブリッジ・キャピタル証券ファンド(為替ヘッジなし)」は、主として世界の金融機関が発行するキャピタル証券(CoCo債・劣後債・優先証券等)に投資し、相対的に高水準かつ安定的な利子・配当等収益(インカム収入)の獲得を図る。キャピタル証券は一般的に国債や普通社債などに比べて固有のリスク相当分の上乗せがあり、高い利回りが期待できる。10月は+4.0%のプラスリターンとなり、1年騰落率も+7.6%と好調だ。高い利回りが期待できるファンドとして12月以降もみずほ証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■パインブリッジ・キャピタル証券ファンド(為替ヘッジなし)
基準価額 11,405円
信託報酬 1.463%(年率・税込)
純資産残高 425億円

<騰落率>
1カ月 4.0%
3カ月 3.2%
6カ月 5.1%
1年    7.6%

※10月末時点