「量」をこなせば情報の「質」が高まる! 自分の判断を加える「量稽古」のススメ

基礎固めではとにかく「量」にこだわりましょう。「量稽古」することで、情報収集の効率が格段にアップします。

ここでは、「アメリカの利上げ」をテーマに1年間を通じて新聞の情報を収集するとしましょう。たくさんの記事が溢れていて、何がポイントで論点なのか、最初は全くわからないかもしれません。

しかし、一定期間読み込むうちに、アメリカの利上げのポイントは、

(1)利上げ幅は「何%」か?
(2)利上げの回数は「何回」か?
(3)利上げの次のステージである「資産縮小」のスピードは?

だいたいこの3点に絞って情報収集すればいいことがわかってきます。

さらに、情報を受け取る度に自分なりに「判断」を加えると、情報そのものの質が磨かれていきます。

たとえば(1)に注目すると「利上げの%幅が市場関係者の想定を大きく上回る場合、NYダウにマイナスの影響を与える可能性が高い。そうすると、日経平均にもこれくらいの影響が出そうだ」といった推測ができます。

こうした視点でインプットしているビジネスパーソンは1割もいないでしょう。量稽古を通じて押さえるべきポイントを絞り、そこから導かれるシナリオを推測する。これだけで一歩抜きん出た存在になれます。

●「最初に本を読まない」勉強法!? 第2回へ続く>>

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馬渕磨理子著
発行所 PHP研究所
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