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1872年10月14日、新橋・横浜間を結ぶ日本初の鉄道が開業しました。距離はわずか29キロメートルでしたが、平均時速32キロで走る鉄道は、移動手段が主に徒歩しかない庶民にとって夢のようなスピードに映ったでしょう。その後鉄道は全国に敷設され、日本の近代化に大きく寄与しました。

今年は鉄道開業150周年にあたります。今日は鉄道の歴史と、鉄道会社を悩ませる赤字路線問題について触れてみましょう。

鉄道開業150周年

鉄道の開業は、明治時代が始まってすぐに着手されました。1868年に成立した明治政府は、翌1869年には鉄道建設の計画を決定します。外国人技師を招き、鉄道開発に必要な測量や建設を急ピッチで進めました。決定からわずか3年で開業となったことからも、いかにスピーディーに進められたかがうかがえます。鉄道は1874年に大阪・神戸間、1877年には大阪・京都間を結び、その後全国各地に広がりました。

【鉄道の主な歴史】

出所:国土交通省 鉄道主要年表

鉄道は明治時代に近代化を進めただけでなく、戦後の復興においても貨物輸送や労働力の受け皿として大いに役立ちました。今日の日本があるのは、鉄道のおかげといってもよいかもしれません。