・円安・原油高で過去最大の貿易赤字…物価上昇“生活苦”はいつまで

1998年10月8日、日本に初めて「FX(外国為替証拠金取引)」が登場します。個人に人気がある商品の1つで、金融先物取引業協会が行った調査では取引経験がある金融商品で4位となりました。

【取引経験がある金融商品上位5商品(複数回答)】
1.株式:34.9%
2.国内投資信託:21.6%
3.円建債券:8.1%
4.FX:6.8%
5.海外投資信託(為替ヘッジなし):5.2%

※調査期間:2017年2月17日~2017年2月23日
※調査対象者:全国20~70代の一般男女個人2000人

出所:金融先物取引業協会 金融先物取引に関する個人投資家の意識調査における概要

FXは「レバレッジ」に関する知識が欠かせません。今日はFXにおけるレバレッジの仕組みと、FXの上手な使い方について押さえましょう。

FXの「レバレッジ」とは

レバレッジとは「てこ」という意味を持つ言葉で、投資の世界では自己資金以上の金額で取引することをいいます。

FXの場合、取引金額の4%に相当する自己資金(証拠金)が必要です。例えば100万円の取引を行う場合、少なくとも4万円は入金しておかなければいけません。この自己資金に対する取引金額の倍率をレバレッジ率といい、このケースでは25倍となります。法令により、日本では25倍を超えるレバレッジ率で取引を行うことはできません。

取引金額に対する4%の自己資金は、ポジションを持ったあとも維持する必要があります。仮に100万円のポジションを持つとき、最低でも口座には時価で4万円以上の資金を用意しておかなければいけません。このケースで口座に10万円を入金していた場合、ポジションに6万円以上の評価損が発生すると必要な資金(4万円)を下回るため、入金しない限り強制的に決済されます。

従って、レバレッジ25倍で取引すると、わずかでも評価損が発生すると強制決済の対象になり、ポジションを維持することができません。

レバレッジ率は、取引金額を調整することで任意に指定できます。あまりに高いレバレッジ率で取引しないようにしましょう。