まずは「消費者物価指数」に最注目

今回挙げたのはぞれぞれカテゴリの異なる経済指標だが、いずれもFRBの金融政策と深い関係を持つ。

「インフレ率は高すぎないか」「失業率は低いか」「個人消費は活発か」という観点は、いずれも政策金利をコントロールするための判断材料となる。2022年9月のFOMCでも、パウエルFRB議長は「利上げのペースはデータ次第」と、経済指標を基に検討していく姿勢を改めて示している。

あわせてパウエルFRB議長は「高インフレは購買力を低下させる」として、インフレ加速の抑制に引き続き積極的なスタンスも示している。引き上げの目安として2023年年初に4%台なるとの市場の見方もあるが、今後の景気次第では上下する可能性も多いにあるだろう。

中央銀行であるFRBは物価の安定を使命とする。金利動向だけでなく、インフレ率の重要指標である消費者物価指数を中心に、様々な経済指標を定期的にチェックしておきたい。