スワップポイントが安定的に得られれば、円売りドル買いで利回り2%超
では、FXはどうなのでしょうか。実はFXというと、為替レートの値動きを捉えて売買を繰り返し、キャピタルゲインを取りに行く投機的な商品というイメージが強いのですが、それは前述したように、リーマンショック以降、先進国を中心にして超低金利が続いていたからです。
FXの場合、異なる2つの通貨間の金利差が、スワップポイントとして日割りで獲得できます。たとえば日本の金利が0.2%、米国の金利が3%という状況で、円を売り、米ドルを買うと、この両者の金利差が得られるのです。ご承知のように、現状、米国は立て続けに利上げをし、一方で日本は超低金利を維持していますから、両者の金利差が拡大しています。
では、円を売って米ドルを買った場合、このスワップポイントはいくら得られるのでしょうか。
これはFX会社によって異なるので一概には言えませんが、FX会社のなかでも大手に属するところが出しているスワップポイントを見ると、1週間のうちの1日平均が、1万米ドルあたり90円前後でした。
ちなみにこれは1日あたりのスワップポイントですから、年に直すとこの365日分で3万2850円になります。そして1米ドル=145円として1万米ドルだと145万円でポジションを持つことになるので、利回り換算すると2.26%になります。
このように、スワップポイントが安定的に得られるということになれば、FXを外貨預金的に使う個人も増えてくる可能性があります。これが、これからさらにFXを利用する個人が増えるのではないかと考える根拠です。