投資を始めるなら検討したい「NISA」と「iDeCo」
せっかく投資をするなら非課税制度を利用しましょう。運用益に税金がかからないため、より効率的に資産運用できます。証券投資では「一般NISA」と「つみたてNISA」、「iDeCo」の3つが代表的な非課税制度です。
※1.金融庁に届け出のある一定の投資信託に限る
※2.国民年金の任意加入者や、会社員として働き続ける場合などは65歳まで
※3.そもそも課税されない
2つのNISAはいつでも解約できますが、iDeCoは原則60歳になるまで資金を引き出すことができません。その代わり、拠出した全額が所得控除となるため、給与などの手取りを増やす効果に期待できます。また、将来iDeCoに積み立てた資金を受け取るときも、控除で税金を抑えながら引き出すことが可能です。
もっとも、iDeCoにおける受取時の控除は、つみたてNISAと比べるとあまり魅力的とはいえないかもしれません。つみたてNISAは受け取るときにそもそも課税されないため、控除の必要がないからです。
一方、iDeCoは受け取るときに増えた分だけではなく、投資元本も含めて課税対象となります。確かに控除は受けられるものの、もともと自分のお金を引き出すことに対して課税されることに、どうしてもマッチポンプの感は否めません。
iDeCoを利用する際は、控除の仕組みをしっかり理解し、不利にならないようにしましょう。
執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。