投資ってどれくらいもうかるの?

投資と聞いて、多くの人が興味を持つのは「どれくらいの利益を得られるか」ではないでしょうか。公的なデータを参考にしてみましょう。

日本の年金積立金を運用するGPIFは、国内外の株式と債券について、期待されるリターンをそれぞれ以下のように推計しています。例えば「国内株式」は年率5.6%のリターンが期待できるとしており、仮に100万円投資すれば1年で5.6万円、10年複利運用すれば約72.4万円の利益を得られる計算です。

【GPIFが前提としている各資産の期待リターン】

出所:GPIF 基本ポートフォリオの変更について

実績のリターンはどうだったのでしょうか。金融庁によると、各資産に投資する投資信託の5年平均リターン(2021年末時点)は以下のようになりました。GPIFの期待リターンと比べると、株式は大きなリターンを残し、反対に債券は小さなリターンとなっています。2021年末までの5年間は、債券よりも株式の方が優位に推移したようです。

【分類別、投資信託の5年平均リターン(2021年末時点)】

(参考)全体:6.5%(3819本)
※運用期間5年間以上の投資信託(ETF、マネープールを除く)が対象。()は対象本数
※1.先進国債券は投資適格債に投資する投資信託

出所:金融庁 「国内運用会社の運用パフォーマンスを示す代表的な指標(KPI)の測定と国内公募投信についての諸論点に関する分析」の公表について

これらの推計値や実績値を見ると、投資では預貯金にない大きな利益を得られる可能性があるといえそうです。もちろんリスクもあるため、投資で必ず利益を得られるわけではない点には留意してください。